[家族]犬を家族に迎えるということ[動物]

 犬を迎えるということは、ただ「可愛いから一緒に暮らしたい」という気持ちだけで決められることではありません。それは新しい家族の一員を迎え入れ、その命と共に生活を共にする責任を引き受けるということです。犬はぬいぐるみやインテリアではなく、生き物であり、感情を持ち、日々の世話や関わりを必要とします。

 まず、犬を迎えるにあたって考えなければならないのは「一生を共にする覚悟」です。犬の寿命は一般的に10〜15年程度ですが、その間、毎日の散歩、食事の管理、健康チェック、病気や怪我の際の医療費などが必要になります。特に老犬になると介護が必要になる場合もあり、人間と同じように生活の質を支えるケアが欠かせません。

 次に大切なのは「環境と時間」です。犬は本来、群れで行動する動物であり、孤独を嫌います。長時間留守番をさせたり、十分な散歩や運動ができない環境では、大きなストレスを抱えてしまいます。そのため、自分の生活スタイルや住環境が犬にとって快適かどうかを冷静に考える必要があります。集合住宅の場合は鳴き声や臭いへの配慮も不可欠です。

 さらに「経済的な負担」も見逃せません。フード代や予防接種、フィラリアやノミ・ダニ予防、定期健診、トリミング、万一の手術費用など、年間を通じて少なくない支出があります。特に高齢期には医療費がかさむことが多く、最後まで責任を持って支えられるだけの備えが求められます。

 そして何よりも重要なのは「愛情と信頼関係」です。犬は飼い主の態度や声、行動に敏感に反応し、人と深い絆を築くことができます。ただ一緒にいるだけでなく、しっかりと向き合い、日々の関わりを通して互いの存在を大切にすることが、犬にとって最大の安心と幸せになります。

 犬を迎えるということは、大きな責任と同時に、かけがえのない喜びを得られることでもあります。無条件の愛情を注いでくれる存在と共に暮らすことで、日常が豊かになり、人としての学びや気づきも多く得られるでしょう。しかしそれは「最後まで責任を持つ」という強い覚悟の上に成り立つものであることを、決して忘れてはなりません。

 犬との生活を始めるにあたって、知っておきたい大切な心構えと準備について下記にまとめました。

目次

 犬を迎えるということは、その犬の「生涯(終生飼養)」を預かるということです。犬の寿命は犬種や個体によりますが、10数年、長ければ20年近くにもなります。

命への責任と覚悟

終生飼養の覚悟

 どんな事情があっても、犬の生涯を看取るまで責任を持つ覚悟が必要です。引っ越しや転勤、家族の状況変化があっても飼い続けられるか考えましょう。

時間と労力の確保

 毎日の食事、散歩(雨の日も含む)、排泄の管理、しつけ、そしてスキンシップの時間は欠かせません。自由な時間が減ることを覚悟し、家族の誰が主に世話をするのかを決めておくことが大切です。

健康管理と知識

 犬は話すことができません。病気のサインを見逃さないよう、日頃から健康状態をよく観察し、病気の知識や正しい飼い方を学ぶ必要があります。

経済的な負担

 犬を飼うには、初期費用だけでなく、生涯にわたって継続的な費用がかかります。

初期費用

 迎え入れ費用(生体代)、ケージ、トイレ用品、食器、首輪・リード、キャリーバッグなど。

継続費用

  • 食費
    • ドッグフードやおやつ。
  • 医療費
    • ワクチン接種、狂犬病予防接種、ノミ・ダニ・フィラリア予防薬、病気や怪我の治療費(ペット保険も検討しましょう)。
  • その他
    • トイレシーツ、お手入れ用品(シャンプー、ブラシなど)、トリミング費用(犬種による)。

 犬を迎える前には、犬が安心して暮らせる環境と、飼い主さん自身の準備を整えることが重要です。

ライフスタイルに合った犬種選び

 見た目の可愛さだけでなく、以下の点を考慮して、ご自身のライフスタイル住環境に合った犬種を選びましょう。

犬の大きさ・活動量

 集合住宅なら小型犬など、自宅の広さに合った大きさか。散歩や運動に十分な時間を割けるか(運動量の多い犬種か、少ない犬種か)。

被毛のケア

 抜け毛の多いダブルコート(柴犬、ゴールデンレトリバーなど)か、抜け毛が少ないシングルコート(トイプードル、マルチーズなど)か。トリミングの頻度なども考慮します。

性格

 初めて犬を飼う場合は、一般的に従順でしつけがしやすい犬種がおすすめです。

住環境の整備(安全対策)

 愛犬が安全に、快適に過ごせる環境を整えます。

安全対策

 感電や誤飲の危険がある電気コード有害なもの(洗剤、薬、観葉植物など)は、犬が届かない場所にしまうかカバーをつけます。

滑り止め対策

 フローリングは犬の足腰に負担がかかるため、カーペットペット用マットなどで滑り止め対策をしましょう。

犬の専用スペース

 ケージやサークルを用意し、静かで落ち着ける場所に設置します。ここは犬が安心できるテリトリーになります。ベッドやトイレも設置しましょう。

必要な物の準備

 お迎えの日までに、生活に必要なものを揃えておきます。

カテゴリ必須アイテムの例
食事・水ドッグフード(迎える前に食べていたもの)、食器(フード用・水用)、給水器
排泄トイレトレー、ペットシーツ、排泄物処理用の袋、消臭スプレー
ハウスケージ・サークル、ベッドやクッション、クレート(移動用・避難用)
お出かけ首輪・ハーネス、リード、鑑札・迷子札(連絡先明記)
ケア・掃除ブラシ、爪切り、シャンプー、掃除用品(抜け毛対策のコロコロ、ウェットティッシュなど)

迎え入れ先と病院探し

迎え入れ先

 ペットショップ、ブリーダー、保護犬の譲渡会など、迎え入れ方法によってメリット・デメリットがあります。ご自身に合った方法を選びましょう。

動物病院

 事前に近所の動物病院をリサーチし、緊急時の連絡先診療時間を確認しておくと安心です。

 犬との生活は、大変なこともありますが、それ以上に言葉にできないほどの喜びと癒しを与えてくれます。後悔のない、幸せな犬生を送らせてあげるためにも、事前の準備と「命を預かる責任」をしっかりと胸に刻んでお迎えください。

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