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[ペット探偵]飼い猫の発情期と脱走[ペットレスキュー]
飼い猫にとって発情期は、本能的に異性を求めて脱走のリスクが非常に高まる危険な時期です。メス猫もオス猫も、普段は外に出たがらない子でも、発情期には驚くほどの執着心で脱走を試みます。
発情期特有の脱走行動とその対策をまとめます。
発情期に脱走する理由とリスク
| 性別 | 脱走の主な動機 | リスク |
| メス猫 | オス猫に会うため、異性を呼び寄せるため。 | 望まない妊娠、交通事故、感染症(FIV、FeLVなど)にかかる。 |
| オス猫 | 発情したメス猫のフェロモン(匂い)を追いかけるため。 | 交通事故、他のオス猫とのケンカによる負傷、感染症、ご近所でのマーキング行為。 |
最も効果的で根本的な対策
発情による脱走や問題行動(発情鳴き、マーキングなど)を根本的に解決する最も確実な方法は、去勢・避妊手術です。
去勢・避妊手術
獣医師と相談し、可能であれば初めての発情期が来る前に手術を行うことが、病気の予防の観点からも推奨されます。
発情期中の緊急脱走防止対策
手術をしていない猫が発情期を迎えた場合は、脱走を徹底的に防ぐ必要があります。
玄関・ドアの対策
脱走防止柵・ゲートの設置
玄関とリビングの間や、廊下などに天井まで届く高さの柵やゲートを設置し、猫が玄関に近づけないようにします。低い柵は猫が飛び越えるため効果が薄いです。
二重扉の徹底
ドアを開ける際は、猫を別の部屋に隔離するか、体を張ってガードし、常に二重にブロックされている状態を意識します。
窓・ベランダの対策
網戸ロック・ストッパー
網戸を自力で開けられないように、市販の網戸ストッパーやロックを上下に取り付けます。
窓を閉める
発情期中は、なるべく窓を開けずに施錠します。換気が必要な場合は、猫が通れない幅までにして必ずストッパーを使用します。
外が見えない工夫
外にいる猫の気配や匂いで興奮するため、発情期中はカーテンや遮光シートで窓を覆い、外を見せないようにします。
ベランダへの出入り禁止
ベランダの柵の隙間からも脱走するため、猫をベランダに出さないように徹底します。
ストレス軽減の対策
発情中は猫が強いストレスを感じているため、脱走の欲求を緩和することも大切です。
遊びで発散
昼間のうちに、猫じゃらしなどを使って十分に遊ばせ、体力を発散させます。これにより、夜間の発情鳴きやそわそわとした行動が落ち着くことがあります。
匂いの遮断
外の猫の匂いが脱走を誘発するため、窓や玄関周りをこまめに掃除し、外の匂いを室内に持ち込まないように注意します。
隠れ場所の確保
興奮して落ち着かないときに安心できる静かな隠れ場所(ケージ、キャットハウスなど)を用意してあげましょう。
万が一脱走してしまった場合の備え
脱走してしまった場合に備えて、日頃から以下の準備をしておきましょう。
迷子札・首輪
外れたり引っかかったりしない安全性の高い首輪に、飼い主の連絡先を記載した迷子札を付けておきます。
マイクロチップ
装着することで、保護された際に身元がすぐに判明します。
写真
最新の愛猫の全身と顔がはっきり写った写真を用意しておきます。
発情期の猫の行動は本能によるものです。叱っても意味がないため、物理的な脱走防止策を徹底し、愛猫のストレスを軽減できるよう優しく見守ってあげてください。
脱走によるリスク
- 望まない妊娠(メス猫の場合)
- 感染症の危険(猫エイズ、猫白血病など)
- 交通事故や迷子
- 外猫や野良猫とのケンカによる怪我
- 家に戻れず 行方不明になる
まとめ
飼い猫の発情期には、普段の性格に関わらず脱走リスクが一気に高まります。脱走は猫にとって命に関わる危険も多いため、環境対策+行動面の工夫+手術による根本的解決を組み合わせて守ることが大切です。

